覇権の終わり 2010 12 5
最近、超大国アメリカの覇権に陰りが見え、
中国の目覚しい台頭によって覇権が移るのではないかという議論が、
騒がしくなってきました。
一方、宇宙空間では、地球の覇権を誰が握るのか、
こちらも騒がしくなってきました。
まるで19世紀末にアフリカ分割をめぐって欧州が騒然となったように。
はるか彼方から飛来し、長期間、地球を観察してきたのですから、
そう簡単に他の惑星には譲れないものがあるでしょう。
地球は、魅力的な不動産です。
もちろん、地球は公転していますので、動産かもしれません。
太陽(恒星)は、大きすぎず、小さすぎず、理想的な大きさです。
太陽との距離は、遠すぎず、近すぎず、理想的な距離です。
その上、陸と海のバランスがよく、
生命にとって、最高の環境にあると言えるでしょう。
なぜ、そうなるのか。
文明実験は、失敗に終わったと思います。
キリスト教国では、科学技術の発達の結果、
唯物論的な思考が主流となり、信仰が失われました。
一方、イスラム圏では、信仰深く生きてはいるけれど、
長らく文明が停滞の中にあります。
信仰と科学の両立が理想だったのです。
しかし、結果は、予想外のものとなりました。
宇宙を支配する法則は、進歩と調和です。
「その苦難の日々の後、たちまち、太陽は暗くなり、
月は光を放たず、星は空から落ち、天体は揺り動かされる。
そのとき、人の子の徴が天に現れる。
そして、地上のすべての民族は悲しみ、
人の子が大いなる力と栄光を帯びて
天の雲に乗って来るのを見る」(マタイによる福音書24)